

広上淳一、阪哲朗 令和6年度(第75回)芸術選奨 受賞のお知らせ
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広上淳一と阪哲朗が、令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。
芸術選奨は、芸術各分野において優れた業績をあげた者、新生面を開いた者に対し文化庁より選奨される伝統と歴史ある賞です。
<贈賞理由>
広上淳一(芸術振興部門)
オーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・リーダー広上淳一氏は、避難所、病院、小学校、交流施設、道の駅など、被災者の日常に音楽を届ける活動を被災後直ちに展開。こうした訪問コンサートを今後も「5年、10年のスパンで続ける」としている。本活動では、地域に根ざして育まれてきた文化が、実質的に芸術家と市民が双方向で支え合う円環を形成しており、共生社会における今後の芸術文化活動の展開に多くの示唆を与えるものとなっている。
阪 哲朗(音楽部門)
ドイツのオペラ劇場で長く活躍してきた阪哲朗氏は、びわ湖ホール芸術監督として初めてのプロデュースオペラ公演であるリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」で、オーケストラを室内楽のように響かせ、台本のすみずみまで明快に聴かせることで、作品を「ドラマ」として響かせた。この手腕は山形交響楽団とのヴェルディ「椿姫(つばきひめ)」でも聴衆を魅了し、京都市交響楽団の定期演奏会(ブラームスとドヴォルザーク)では、オーケストラを東欧的な陰影で染め上げ、奔放なリズムでエキサイティングな演奏を聴かせた。
広上淳一、阪哲朗 両名の今後の活躍にどうぞご注目ください。