• 阪哲朗

    Tetsuro BAN

    指揮

    CONDUCTOR

    © TAKASHI IMAI

プロフィール

阪 哲朗はヨーロッパでの客演も数多く、おもにドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれて成功を収めている。日本国内においても、多くのオーケストラ公演やオペラ公演を指揮しており、現在、山形交響楽団常任指揮者(2019年~)、びわ湖ホール芸術監督(2023年~)を務めている。
これまで、ビール市立歌劇場(スイス・ベルン州)専属指揮者(1992~97年)、ブランデンブルク歌劇場専属第1指揮者(1997~98年)、ベルリン・コーミッシェ・オーパー専属指揮者(1998~02年)、アイゼナハ歌劇場(ドイツ・テューリンゲン州)音楽総監督(2005~09年)、山形交響楽団首席客演指揮者(2007~09年)、レーゲンスブルク歌劇場(ドイツ・バイエルン州)音楽総監督(2009~17年)を歴任。ベルリン・コーミッシェ・オーパーでは、約20演目170回余を指揮。 とりわけ、クプファー新演出「天国と地獄」、ホモキ演出「ファルスタッフ」、シューラー新演出「リゴレット」などが大きな話題を集めた。また、ウィーン、フォルクスオーパーでは、2008/09年の年末年始に、同劇場のハイライトとも言うべき「こうもり」を指揮して好評を博した。そのほか、シュトゥットガルト歌劇場、スイス・バーゼル歌劇場、びわ湖ホール、新国立劇場、二期会、日生劇場などで多くの作品を指揮。ドイツ国内はもとよりヨーロッパ各地で指揮した舞台作品数は約70演目、通算公演回数は1000回以上にのぼる。オーストリアのレッヒ音楽祭には毎年招かれている。
日本国内においては、全国共同制作オペラ・野村萬斎新演出「こうもり」、びわ湖ホール・中村敬一演出「ばらの騎士」で成功を収めたことが記憶に新しい。一方、山形交響楽団と地域文化の担い手として県内各地でのコンサート、スクールコンサートなどに積極的に取り組んでいる。2020~2024年にベートーヴェン交響曲全曲演奏会、2023年から演奏会形式オペラシリーズをスタートさせている。また、インターネットでの配信も行い、新たなファンを獲得している。

京都市出身。京都市立芸術大学作曲専修にて廣瀬量平氏らに師事。卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科にてK.エステルライヒャー、L.ハーガー、湯浅勇治の各氏に師事。
1995年第44回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。1996年京都府文化賞奨励賞、1997年ABC国際音楽賞、2000年京都市芸術新人賞、第2回ホテルオークラ音楽賞、2004年第12回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、2006年第26回藤堂顕一郎音楽賞、2020年京都府文化賞功労賞受賞。
現在、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授を務め、東京藝術大学や国立音楽大学より特別招聘教授に招かれている。さらに山形大学でも公開講座を定期的に行うなど、後進の指導にも取り組んでいる。