<訃報> 作曲家・西村 朗 逝去のお知らせ
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弊社所属作曲家 西村 朗(にしむら あきら)が右上顎癌のため、9月7日(木)20時12分に 69歳で逝去しました。
ここに哀悼の意を表し、謹んでお知らせ申し上げます。
葬儀はすでに近親者で執り行われましたことをご報告申し上げます。なお、ご遺族の意向により供物・供花の儀は固くご辞退申し上げます。
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西村 朗は、1953年に大阪に生まれ、東京藝術大学および大学院を卒業しました。在学中より、アジアの伝統音楽、宗教、美学、宇宙観等に強い関心を抱き、そこから導いたヘテロフォニーなどのコンセプトに基づいて、多数の作品を発表してきました。エリザベート国際音楽コンクール作曲部門大賞、ルイジ・ダルッラピッコラ作曲賞、尾高賞(最多5回の受賞)、サントリー音楽賞、毎日芸術賞を受賞。2013年には、紫綬褒章を受章しました。
作曲家として輝かしい業績を残す一方、NHK-Eテレ「N響アワー」の司会では、ユーモアあふれるトークで、多くの視聴者から愛されました。また、2000年よりいずみシンフォニエッタの音楽監督、2010年より草津夏期国際フェスティヴァルの音楽監督を務め、東京音楽大学において長年教授として後進の指導に尽くしました。
2019年には、新国立劇場6年ぶりの委嘱新作「紫苑物語」を作曲し、大成功を収めました。
先々月、7月8日にいずみシンフォニエッタ大阪第50回定期演奏会にて、「三重協奏曲〈胡蝶夢〉」が世界初演され、その際に舞台上でお話ししたのが最後の公の場となりました。
ここに、生前の西村 朗、そして彼の作品に親しんでくださいました皆様と悲しみを分かち合い、その早すぎる死を悼みたいと思います。