ツアー&プロジェクト

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ラデク・バボラーク(ホルン)&バボラーク・アンサンブル

来日時期:2018年10~1月
バボラーク・アンサンブル Baborák Ensemble

ホルン奏者、指揮者のラデク・バボラークにより創設。各メンバーは様々な様式の異なる時代の専門家であり、また無名の作品を発見し、ユニークで伝統に囚われない演奏解釈を求め、アンサンブルのために献呈もしくはアレンジされた作品を追求する熱意から生まれる、演奏の喜びを分かち合うことで固く結びついている。アンサンブルの主な編成はフレンチホルンと弦楽四重奏で、ヴァイオリンをダリボル・カルヴァイとマルティナ・バチョヴァー、ヴィオラをカレル・ウンターミューラー、チェロをハナ・バボラコヴァが担う。この編成は初期の演奏会とプロジェクトのころからフレキシブルで、各作品のスタイルに応じて形を変えている。
これまでにローレンツ・ナストゥリカ、ヴェンツェル・フックス、ベンツェ・ボガーニ、ヤナ・ブロジュコヴァーらベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、チェコ・フィルのトップ・プレイヤーと共演している。またパートや編成のアレンジはミロシュ・ボク、フランティシェク・シュテルバク、トーマシュ・イレら作曲家との共同作業による。
アンサンブルとして度々プラハの春音楽祭、スメタナ音楽祭、ヤナーチェク音楽祭等の主要な音楽祭に出演。プラハの聖アグネス教会ではレジデントアーティストを務めた。2016年には日本ツアーも行い、モーツァルト・プログラムで全国各地を席巻、NHKでもテレビ収録された。最新のプロジェクト“ORQUESTRINA”はベルリン・フィルハーモニーの室内楽ホールが満席となるほどの好評を博した。
録音でも注目すべき点が多く、日本のEXTONからはモーツァルト、ベートーヴェン、クロール、ターナーらの作品をおさめたデビューCDを発売。アルバム“Quatro Stagioni”ではヴィヴァルディやコレッリ、ドニゼッティ、シニガーリャ、ロータなどのイタリア人作曲家の作品を録音し、日本の評論家に激賞された。またマルティヌーやニールセンのスプラフォンのための作品も録音している。アルバム“ORQUESTRINA”はアニマル・レコードよりリリースされ、ピアソラの「タンゴの歴史」やラヴェルの「ボレロ」、フォーレの「パヴァーヌ」などのアレンジ作品が収録されている。

ラデク・バボラーク(ホルン) Radek Baborak

1976年チェコ生まれ。ミュンヘン国際コンクールで優勝、「美しく柔らかな音色」、「完璧な演奏」、「ホルンの神童」と評されるなど、世界の注目を集めた。以来、欧米アジア各地で活発な演奏活動を展開。小澤、バレンボイム、レヴァインなどトップクラスの指揮者の信頼も厚く、ソリストとしてベルリン・フィルはもちろん、バイエルン放送響、ロンドン・フィル、ベルリン・ドイツ響、バンベルク響、ケルンWDR響、チェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、ザルツブルク・モーツァルテウム管等と圧倒的な名演を残し続けている。
これまでチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィルのソロ・ホルン奏者を歴任。さらに、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管をはじめとする世界のオーケストラにも参加。
また近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、自ら創設したチェコ・シンフォニエッタの定期的なシリーズも開始、日本でも2013年10月水戸室内管弦楽団定期演奏会にデビュー、オーケストラ の楽員、聴衆から絶大な支持を集めた。その後もヨーロッパと日本各地のオーケストラに客演を重ねている。2018年度から山形交響楽団首席客演指揮者へ就任。
ホルン界の巨匠ヘルマン・バウマンは「彼の演奏は我々を18世紀の祝祭的な雰囲気へと連れていってくれる。チャーミングで柔らかな音色はこの上なく耳に心地よく響く。その演奏の繊細さと表現力の豊かさはホルンという楽器を最高に歌わせ、その解釈は自然な力とナイーヴな素朴さを生み出す」と評している。

ダリボル・カルヴァイ(ヴァイオリン) Dalibor Karvay

1985年スロヴァキア生まれ。幼少のころから驚くべき音楽的才能を発揮する。3歳から父の指導のもとヴァイオリンを始め、小学生の頃にはブラティスラヴァのスロヴァキアラジオ放送のためにいくつかの録音を残す。スロヴァキアのジリナ音楽院ではボフミル・ウルバン教授の手ほどきで並々ならぬ成果をおさめ、1999年からウィーン市立音楽院にて高名なボリス・クシュニール教授に師事。またエドゥアルド・グラチ、ミンチョ・ミンチェフ、ヘルマン・クレバースら各氏のマスターコースを修了。2003年、ティボール・ヴァルガ・コンクールにて1位、2008年、モスクワ・ダヴィッド・オイストラフ・コンクールにて優勝など受賞歴多数。また、2003年ウィンザー城にてチャールズ皇太子の御前でのロストロポーヴィッチ氏との共演や、小澤征爾国際アカデミー(スイス)への度々の招聘、2009年にはその類まれな芸術的成果とスロヴァキアの演奏芸術の国際的な代表者としてスロヴァキア共和国政府文化省より受賞、2011年タルタ銀行財団より音楽部門における「ヤングクリエイター」賞を受賞するなど輝かしい経歴を誇る。
ソリストとして、レイフ・セーゲルスタム、イオン・マリン、岩城宏之、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、マレク・ヤノフスキ、アレクサンダー・ラハバリ、ロマン・コフマン、ベンジャミン・ヴァルフィッシュ、オンドレイ・レナルト、オリバー・フォン・ドホナーニ、レオシュ・スワロフスキらの各氏と、またベルリン放送交響楽団、イギリス室内管弦楽団、カメラータ・ザルツブルク、オーケストラ・アンサンブル金沢、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、マンハイム国立歌劇場管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、ウィーン室内管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア放送交響楽団等と共演。またラデク・バボラークやジュリアン・ラクリン、ヴェンツェル・フックス、ボリス・クシュニールらと室内楽での共演も重ねている。
楽器はウィーンのJ.M. Paschを使用。

マルティナ・バチョヴァ(ヴァイオリン) Martina Bačová

バボラーク・アンサンブルの主要メンバーであるヴァイオリニスト。表情豊かで、ダイナミックで、情熱的な演奏で聴衆を魅了する才能を賞賛されており、同世代のチェコの音楽家の中でも群を抜いている。ソロリサイタルを中心に活動し、これまでに「プラハの春」音楽祭やイフラヴァ・グスタフ・マーラー音楽祭(チェコ)、ナンシー音楽祭(フランス)、イェルサレム音楽祭、ヤナーチェク音楽祭などの著名な音楽祭に出演。その他ドイツ、スペイン、フランス、オランダ、ハンガリー、韓国、アメリカ合衆国などの著名なコンサートホール等でも演奏する。
ソリストとして、チェコの主なオーケストラ(プラハ放送交響楽団、プラハ交響楽団、プラハ・フィルハーモニア、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団など)やチェコ国営放送・テレビ局から招聘されている。ピアニスト、アレクサンダー・シュターリと共演し、ヤナーチェクやバルトーク、エネスコの作品を録音したデビューCD”Elegant Provocation”は「傑出した録音」として国際的に評価されている。
音楽一家に生まれ、故郷のオストラヴァで音楽を学び始める。その後ヤナーチェク音楽院、さらにプラハ音楽院へと進学しズデネク・ゴラ教授に師事。卒業後、2008年よりドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学へ入学しイヴァン・ジェナティ教授に師事し、2011年に修士課程を修了。コチアン・ヴァイオリン・コンクールやプラハ・ジュニア・ノート、2002年ベートーヴェン・コンクール等様々なコンクールで第1位を獲得、またクリーヴランド音楽学校サマーアカデミーより奨学金を授与。ソロや室内楽の活動の傍らで、チェコ・シンフォニエッタやプラハ室内合奏団、ビール・サマー・アカデミーでのコンサートマスターを務める。

カレル・ウンターミュラー(ヴィオラ) Karel Untermüller

チェコ楽壇の重鎮としての役割を担う。多くの室内楽プロジェクトや音楽祭に出演し、常に聴衆や評論家、さらには音楽家からも盛大な熱意と喜びで以て迎えられた。特に重要なキャリアとして、チェコ音楽の象徴とも言える著名なヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク氏と共演し録音したことが挙げられる。ドヴォルジャークやスークの室内楽作品を録音し、「プラハの春」音楽祭など数多くの演奏会に出演。
ソリストとしてプラハ放送交響楽団、スーク室内合奏団、パルドゥビツェ室内管弦楽団、北ボヘミア・フィルハーモニーなどチェコの主要なオーケストラと共演。
スーク室内合奏団では長年にわたってヴィオラ首席奏者を務め、さらにヘロルド・カルテットのメンバーとして15年以上にわたり活動を続け、ヨーロッパ、アジア、アメリカやオーストラリア各地の著名なホール(ロンドンのウィグモア・ホール、フランクフルトのゼンデザール、バルセロナのラウディトリ等)で演奏した。
プラハ音楽院にてジャロスラフ・ルイス教授に師事、またプラハ芸術アカデミーではルボミル・マリィ教授に師事。またノルベルト・ブライニン、ジグムント・ニッセル、トーマシュ・カクシュカら各氏のマスタークラスに参加。現在はテプリツェ音楽院とプラハ音楽アカデミーで教鞭を執る。

ハナ・バボラコヴァ(チェロ) Hana Baboráková -Shabuová

彼女の印象的で歌うような音色、そして音楽への情熱は高い評価を得ており、2001年よりバボラーク・アンサンブルの創立メンバーである。特に室内楽分野への熱意と献身が高く、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の団員と「プラハの春」音楽祭やサンクト・ペテルブルクの白夜音楽祭、スメタナ音楽祭、オストラヴァ・ヤナーチェク音楽祭など数多くの音楽祭に出演。その他ベルリン・フィルハーモニーザール、ミュンヘン・ガスタイク、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、カーネギーホール、サントリーホール等で演奏。
また、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の首席チェロ奏者としてダニエル・ボレンボイムと、さらにズービン・メータやヴォルフガング・サヴァリッシュのもとでバイエルン州立歌劇場のメンバーとして演奏。2010年からはチェコ・シンフォニエッタ、プラハ室内合奏団のチェロ奏者として活動している。その他にバボラーク・アンサンブルの数多くの録音に参加し、スプラフォン、エクストン、アニマル・レコード社よりCDを発売、またチェコ国営放送・テレビ局にも携わる。
2000年に「プラハの春」コンクールにてギデオン・クライン賞を受賞。10歳よりミルコ・シュカンパ教授に師事。後にプラハ音楽院にてフランティシェク・ピシンガー教授に、またHAMUにてミロスラフ・ペトラシュに師事。1997年よりミュンヘン音楽大学にて高名なヴァルター・ノータス教授に師事し、2001年に修士課程を修了。両親ともに教育家であったプラハの音楽一家に産まれる。現在はプラハ音楽学校で後進の指導にあたる。

シュテパン・クラトホヴィル(コントラバス) Stepan Kratochvil

1989年より故郷のプラハ音楽院にてコントラバスを始め、1995年までヴァーツラフ・フカ教授に師事。その後ベルリン芸術大学にてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コントラバス奏者、ライナー・ツェッペリッツ教授に師事、1997年にベルリン芸術大学研究科を修了。1998年から2000年の間にグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラの奨学生として、また2000年から2002年の間にはエスコ・ライネ氏の指導の下、カラヤン財団の奨学生としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で演奏する。
2003年、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、2006年よりルツェルン祝祭管弦楽団のメンバーとしても演奏している。