アーティスト

マティアス・ゲルネ 声楽

プロフィール

マティアス・ゲルネは、その心地よい流麗なバリトンの声と、深遠な楽曲解釈によって世界的な名声を誇る。 その舞台は各国を代表する音楽祭、歌劇場、コンサートホールであり、音楽上のパートナーは、いずれも現在を代表する指揮者、ピアニスト達である。

1997年にザルツブルク音楽祭でオペラデビューして以来、マティアス・ゲルネはロンドンの英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、マドリード王立劇場、チューリヒ歌劇場、メトロポリタン歌劇場、日本のサイトウ・キネン・フェスティバルなど世界各地の歌劇場や音楽祭に出演を続けている。モーツァルトの「魔笛」パパゲーノから、ベルクの「ヴォツェック」、バルトークの「青ひげ公の城」、ワーグナーの「タンホイザー」ヴォルフラム、「パルジファル」アムフォルタス、「指輪」ヴォータン、シュトラウスの「エレクトラ」オレスト、「サロメ」ヨカナーンまでこなす幅広い声の柔軟性をいかんなく発揮し、いずれの役柄においてもその研ぎ澄まされた声と性格描写に長けた演技が一体となり、まさにマティアス・ゲルネにしか成し得ない世界を実現している。

これまでにリリースした数々のCDは、グラミー賞4部門でノミネートされるなどいくつもの賞を受賞している。ウラディーミル・アシュケナージやアルフレード・ブレンデルと共演したCDがユニバーサル・ミュージックより発売され、ハルモニア・ムンディでは「マティアス・ゲルネ・シューベルト・エディション」としてシューベルト歌曲集シリーズが12枚のCDに収められている。最近では、クリストフ・エッシェンバッハが伴奏を務めたブラームスの歌曲が、またBBC交響楽団共演によるマーラーの歌曲がリリースされ共に好評を得ている。

ロンドンの王立音楽アカデミーの名誉会員。2001年から2005年までデュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学で、名誉教授として歌曲科で教鞭を取った。 ワイマールに生まれ、これまでにハンス=ヨアヒム・バイヤー、エリザベト・シュヴァルツコップ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの各氏に師事。

2016年2017年のシーズンは、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、シカゴ交響楽団、ロサンゼルス・フィル、サンフランシスコ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団など、著名なアメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、アンスネス、ヒンターホイザーとのダラス、パリ、ブリュッセル、ミラノ、マドリード、ロンドン、ソウルのロッテ・コンサートホールなど、主なコンサートホールでの歌曲リサイタルを開催。さらには、著名な現代美術家であるウィリアム・ケントリッジと創り上げた『冬の旅』のワールドツアーや、フライブルク・バロック・オーケストラとのヨーロッパツアーを展開。

『サロメ』ヨカナーンでウィーン国立劇場デビューを果たし、ワーグナー「ジークフリート」ヴォータンをコンサート形式でズヴェーデン指揮のもと香港フィルハーモニー管弦楽団と共演。
2017年の夏には、ザルツブルク音楽祭に招聘され、ベルクの『ヴォツェック』タイトルロール、ダニール・トリフォノフとの歌曲リサイタルで絶賛を博した。 9月には、バイエルン国立歌劇場とともに来日し、ペトレンコの指揮で、ワーグナー「タンホイザー」のヴォルフラムで、圧倒的な存在感を示した。
2017年、エコー・クラシック年間最優秀歌手、グラモフォン誌声楽賞2017、2017年BBC音楽誌声楽賞優勝者に選出。 まさに現代を代表するバリトン歌手である。